養心弓道場

アクセスカウンタ

help RSS 「手の内」の筋力について

<<   作成日時 : 2009/07/20 07:38   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 34 / トラックバック 0 / コメント 3

「弓構え」で両手の内を整えるが、その「手の内」は弓や弦を握る筋力を用いることではない。
「手の内を整える」と云うことは「形をつくる」と云うことであって、握る力は手の平の屈筋を使った握力であるから握らずに「手の形をつくる」ことである。その時に握る力を用いてはいけない。手の甲側の伸筋を使って「形」を造り整えることである。

画像


「弓構え」で整えた左右の「手の内」の形は、会までその形が変わって(崩れて)はいけません。
その形を外見的に保持するのですが「引分ける」にしたがって、弓の抵抗力が増してきて「手の内」の内面が締まっていきますが弓や弦を握ってはいけません。虎口と弦枕で弓の力の圧力を受けている感覚をもち続けることが大切である。

特に、「大三」へ移行するときに弓や弦を握る力が作用すると、両「手の内」の形が変化して「弓構え」で整えた形が崩れ、弓力を指先の握力で支えることになり、肘で受け取ることが出来なくなって、体幹へ逆行する力が作用し三重十文字が崩れてしまうことになる。

外からの力が作用しても形が崩れない(変形しない)「手の内」を作るには、外からの力に応じて自然に現れてくる筋力(受動筋力)を使って「手の内」を整えることである。
受動筋力とは、通常は形のイメージをもちながら発揮される筋力のことである。

受動筋力は、「手の内」を整えている筋力のみならず体の縦横十文字の体形を崩さないための筋力でもあると云える。
反対語の能動筋力とは、自らの意思で力を加えながら力の強さを増加させて使う筋力のことで、通常は力のイメージをもちながら発揮される力のことである。

小林一敏氏著書「スポーツの達人になる方法」(オーム社出版)定価1400円(税別)
P‐19「能動筋力と受動筋力」より一部引用文
『運動における筋力の使い方は、能動筋力と受動筋力という二つの面から見ることができる。能動筋力とは、自分のほうから力の強さを意識的に決めて使う場合で、通常は力のイメージをもちながら発揮される筋力である。これに対し受動筋力とは、外部からの力に応じて力が自然に現れてくる場合で、通常は形のイメージをもちながら発揮される筋力である。』


両「手の内」を写真のように形を整えたら、手全体を接着剤で固めて成形したイメージで、打起し以降はその形を崩さないことで受動筋力が作用して、引き分けるにしたがって増加する弓力に対応して体幹の筋力も増加し縦横の十文字が保たれる。また「手の内」の筋力も受動筋力が作用し、弓力の圧力に耐えて崩れることが無いのである。

体力に見合わない強い弓を使っている場合は、「受動筋力」を意識的に用いていないと引分けにおいて自然と「能動筋力」に移行してしまうことになる。これは伸筋を使っていたものが屈筋を使うことに自然と切り換わってしまった状態で、代償筋の筋力が働いたことによる結果である。よって体力に見合った弓力の弓を使用することが「受動筋力」を意識しながら引き分けられる条件であるといえる。

以下は蛇足
「手の内」は弓道だけではなく、他のスポーツにおいても「手の内」にはそれぞれの「形」がある。
ゴルフでのグリップ、剣道、テニス、野球でのバットスイングと投球ホーム、ボーリング、槍投げ、円盤投げ、砲丸投げのどの持つ手の形などなど、全てのスポーツに言えることは、
体幹の筋力(パワー)が道具を介して体外にそのパワーを100%(それ以上に)伝えることが可能にするのには、受動筋力の作用が発揮される「手の内」の「形」が必要不可欠である。
グリップで能動筋力が作用するような握り締める筋力を使ってしまうと、パワーは体の内部に秘めて、外には伝わらない。

弓道の教えを受けるなかで、
『柔らかく弓を包むように…』『力まないでリラックスして…』『もっと「力を抜け」…』と言われたりする。この教えの本意は「能動筋力」を用いずに「受動筋力」を使いなさいということである。

『弓を握り締めるな…』という教えは、『手や足の末端部に力を入れると、それより中枢部に近い肘や肩の関節が柔らかく滑らかな動きがしにくくなる。』ということである。

テーマ

注目テーマ 一覧

月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 34
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた 驚いた
面白い 面白い
ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
まさにその通りだと思います。
最近になってようやく頭だけでは理解できるようになりました。
kuricha
2009/07/20 21:39
弓道を始めて間もないですが参考にさせてもらいます
theory
2009/07/21 00:18
貴重なご指導ありがとうございます。
ふと思ったのですが、和帽子の場合はいかがでしょうか。
先生のご意見を拝聴したいです。
弓静愛
2009/10/04 11:22

コメントする help

ニックネーム
本 文
「手の内」の筋力について 養心弓道場/BIGLOBEウェブリブログ
[ ]