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zoom RSS 筋萎縮症の後遺症を克服

<<   作成日時 : 2012/07/23 10:02   >>

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5年半前の2007年射初射会で、16kの弓が急に強くなって射ることができなくなってしまった。いいえ、弓が強くなったのでは無く、筋力が落ちて引けなくなってしまったのである。筋力が落ちた原因は、頚椎にある神経根に骨が当たって神経を圧迫し、運動神経の信号回路が遮断されて、右腕が動かせなくり、筋肉がやせ細ってしまったからである。

病名は頚椎症性筋萎縮症である。頚椎の神経根を押しつぶしていた圧力を取り除くために、頚椎の骨を削って除圧する手術を2007年4月に行なった。除圧手術は無事に成功したものの、押しつぶれていた神経がゴム毬のように直ぐに元どおりになるわけでは無く、神経からの信号がスムーズに流れるには長時間を要した。術後から筋萎縮の後遺症リハビリを行なってきて約5年3ヶ月が経過した。

本年の1月の定期検診で主治医から「完治しましたね」と告げられた。私は「右腕の肘の内側の筋肉量がまだ不足していますし、腕を大きく回すと肩関節や肩甲骨でコキコキ・ミシミシときしむ音がしますから、まだまだ完全に元の状態に戻ってはいないのです」と訴えた。「心配ないですよ。あなたは完璧主義でしょう、かんぺき症ですね。」って笑顔で言いながら、三ヶ月分の飲み薬を処方していただき、次回の検診予約を4月に入れた。

4月の検診は、頚椎を手術してから5年が経過した。三ヶ月前と比較すると、腕の可動域が広くなり、動きも滑らかになって筋力も増えている。腕を動かしたときの異音も少なく小さくなった。それらを主治医に報告しながら「筋肉繊維を包んでいる筋膜の集まりが腱(スジ)で、萎縮した筋肉の筋膜は、網目(ネット状)が重なりあって固くなっていたから、腕を動かした際に、網目がゆるんでミシミシときしむのでしょうか?」と尋ねた。
主治医は「筋膜の集まりが腱ですが、筋肉は柔らかいから動かしても音はしないでしょうね。筋膜は伸び縮みするから…、図書館で医学書を調べてごらんなさい。」と仰って、否定も肯定もしません。「もう大丈夫ですね、お薬はどうしますか?」。私が「お願いします」と言うと、「三か月分の薬を処方しておきます。次回の予約は無しにして、何かあったら来てください」と、主治医から見放された感じで、病院との縁が切れたことを喜ぶべきところであるが、納得していない感もあって複雑であった。

確かに日常活動では、不自由なく生活できる状況である。右腕の筋肉(三角筋や上腕三頭筋)、肩回りや肩甲骨周辺の筋肉も再生し、筋繊維が太くなってきている。しかし、弓道では15kの弓を使うと、弓力に体幹の力が負けて、代償筋としての手先の筋力が自然と使われて、力んで離れがゆるみ失敗する。13kの弓ではゆるむことは無く、射こなせるまでに回復している。

萎縮して骨にこびりついていた肉が、少しずつ膨らむように大きくなってきて、その筋肉が元の運動機能までに復元するには、血液が毛細血管にまで流れることや、末梢神経の働きで感覚器官が機能し、脳での信号回路が復元して、運動機能が回復しなければ、本来の筋肉に戻ったとは言えないと考えている。

網の目のようになった筋膜が、筋肉の萎縮で隣の筋膜とくっつき合って、縮んで硬くなっている。その硬くなった筋膜を、自分の手を使ったマッサージと体操やストレッチで、硬くよじれてしまった筋膜を優しく押し伸ばしながら、柔軟性を取り戻して、肩関節の可動域が広がりつつある。そして筋トレは負荷の少ない1.5kgのダンベルを使って筋肉の復元を続けてきた。

若い時分とは違って、この年齢になってからでは、落ちた筋肉を元に戻すには、相当の時間が必要であることは頭では理解していたが、筋萎縮症でやせ細った筋肉を元に戻すのに、5年半の年月を要してしまった。まだ完全に元に戻ったわけではないが、今後も自己流のリハビリを継続して行けば、元どおりに運動機能が回復して、15kgの弓を完璧に射こなす日が、そう遠くはないと思えてきた。

5年半の長期にわたって1日3回服用してきた薬(メチコバール錠500μg・ユベラNカプセル100mg)が切れた。薬にたよって生活してきた訳ではないが、自身の治癒力を信じて薬を断つことにした。薬の切れ目が病院との縁の切れ目では無いが、前方除圧固定術の手術を施していただいた大森一生先生、術後のリハビリ療養を指導して下さった理学療法士の石丸先生、お世話になった病院の皆様に深く感謝申し上げて、筋萎縮症の完治宣言としたい。

さて、何歳まで健康で自立した生活を営めるか?誰も知る由も無いが、弓道を供に生活する人生を、今後も続けていけることに感謝している。

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コメント(4件)

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始めまして。

細々ながら記事を読ませていただいてます、林檎です。

養心さんのブログで、2008年頃、ギリ粉に感する記事を読ませていただいて質問があるのですが大丈夫でしょうか?
林檎
2012/07/26 14:54
林檎さん、始めまして。
ギリ粉に関する質問内容が不明で、
お答えのし様がないのですが・・・
よかったら、下記アドレスへ質問してください。
y-kurisaki@khh.biglobe.ne.jp
養心
2012/07/26 19:43
5年は長いですね。若ければよくあることですが。おめでとうございます。逆に従来の一山と中身(精神)の面で訳が違うと思います。弓道って半分は内側なのでしょう。特に身体の仕組みと弓については日本の弓道会でも誇れる経験なのでは。大変励みになります。
怠慢仏
2012/07/27 10:21
怠慢仏さん、ありがとうございます。
従来の山と違った一山を乗り越えられたことは、貴重な経験で、自分の身体の仕組みを実体感できて、今後の弓道になんらかの影響をもたらすと思っております。
5年は、長いようで短かった感じです。腕や首を動かすと、コリコリやギシギシの異音の音質や動く範囲が、昨日よりか今日の方が良くなってきていると、微妙な違いを毎日感じ取って来ました。そんな毎日々が楽しく5年がアッという間に過ぎています。
弓道の上達も、日々感じられる稽古ができたら良いと願っています。
養心
2012/07/27 21:49

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