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zoom RSS 「角見の働き」について

<<   作成日時 : 2014/04/07 21:10   >>

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弓を使って矢を目的の的方向に飛ばすためには、実に多くの要素が必要である。アチェリー(洋弓)は、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離せば真っ直ぐ矢が飛ぶ。だが、日本の弓(和弓)は、真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離すと矢が右方向にそれて飛ぶ。それは、弓の構造に違いがあることに起因している。

洋弓と和弓を比較したときに形状上の大きな違いは、弓の長さが違うことと、握りの位置が洋弓は中央部で和弓は下から三分の一と違う。矢を番えたときの弦の位置が洋弓は弓の中央にあり和弓は弓の右端にあることが、構造上の大きな違いである。
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洋弓では、弓の左側面が大きくくり貫かれていて、矢を弓の左側に置いて、弓の中心にある弦に矢を番える。したがって、弓の中心に矢があるから真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離せば、真っ直ぐ矢が飛ぶ。だが、少しでも弓をひねる力が加わると、矢がねらった所には真っ直ぐに飛ばない。したがって、洋弓では「ベタ押し」の手の内で射ることが最適な技法である。

和弓の場合は、矢を弓の右側に接するように番える。弓の構造上により弦の位置が弓の中心線より右(入木弓)であるため、矢が弓の右側にある。その為に真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離せば、矢は右方向に飛んで行くことになる。これは、弦が中心線よりも右にある為に、引分けるにしたがって弓が右回りにねじられる力が働き、そのまま真っ直ぐ引いて真っ直ぐ離せば、矢は右にそれて飛ぶことになる。

和弓では、その引分けるにしたがって弓が右回りにねじられる力と、拮抗するように角見の力を働かせることで、右方向に飛んで行く矢に修整する力が作用し、的方向へ矢が真っ直ぐ飛ぶことになる。したがって、和弓では「角見の働き」が作用する手の内で射る。その角見を働かせる技が、和弓では必須条件となる。
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和弓では、角見を働かせることが必須条件であることから、初心者はその技法を習うのだが、先生や先輩の多くは、『弓の右角(図の@)が角見であるから、親指の内側(図のA)で弓の右角を押せ!』と、指導する。また、会で『弓をねじれ!』とか、『ひねれ!』などと言って教えているのを観掛ける。

養心は、初期の段階で「弓と矢の持ち方」を教えるときから、手首にある親指の関節(図のB)を伸ばしながら虎口を弓に押し付けることを教え。
巻藁指導の段階では、『離れは肩根からの力を使いながら手首の親指関節(図のB)を的に向かって伸ばして離しなさい。離れた後は弓をシッカリと握りなさい。』と指導し、「角見」のことについては一切ふれないで初心者に教えている。

角見のことを、図の@とかAの場所であると教えてしまうと、多くの初心者は弓を押す意識が、手先の力ばかりを強く用いてしまう弊害が出るからである。

和弓は、手の内を小さく整えて、虎口で弓を受けて、両肩関節(肩甲骨と鎖骨と上腕骨)の筋力を使って、上腕の下筋から力を手首の親指関節(図のB)へ伸長させることで、結果として角見の力が作用して、矢が真っ直ぐ飛ぶのである。

角見の力の作用と、弦が張り顔まで戻ってくる力の惰性が重なって、その力が「弓返り」を生み出すことに起因している。手先の小細工的な力を使って弓を操る技での、「弓返り」や的中を得る射技は、「あて射」とか「あて弓」などと云われて、戒められている。

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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは。

洋弓で、真っ直ぐに引いて、真っ直ぐに離せば、矢が真っ直ぐに飛ぶというのは本当ですか。

洋弓でも、矢筋と弓を支える左腕との方向は一致することが無いので、離れると弓が左に振られる傾向が出てくると思います。
そういうことも含めて弓の姿勢や振動を安定させるためにスタビライザーが装備されているんだと思います。

単に、矢を載せる所が掘り込まれ、弦通りと共に弓の水平的な中位を通っているということでは、説明がつかないと思います。

養心さんは横引きの射法ですから、嫌でも角見的な効果は付き物ですね。
それで、矢所はゴーナッツ状になっていませんか。
的の中心部分・4寸的部分に、全的中の4割くらいは中りますか。
そうでなければ、矢色の付いた射の不出来で4寸は狙いより着点が狂った射・矢の並進運動をする射です。

角見を利かせなくするのは難しいです。
べた押しでも角見は消えません。
養心さんはこんなことを試したことも無いでしょう。

しかし、角見の無い状態で、矢を直進させることは出来ます。
試す、出来るまで工夫を重ねる。
ところが、多くの凡夫は世間の常識に流される。
そんなことでは、実現など出来ませんよ。
アーチャー
2014/10/04 01:36
アーチャーさんは、洋弓を極めようとされている方でしょうか?和弓での射法を区分するのに、「横引きの射法」という分け方をするのは弓道界では一般的ではありません。洋弓では、「縦引きの射法」に対して「横引きの射法」と表現する場合があるようです。私が極めようとしている和弓(弓道)の射法を、縦横の区分で表わすならば「縦+横の複合射法」と言えるでしょう。
和弓(弓道)では「角見の働き」が必要不可欠であると考ています。

養心
2014/10/05 06:32
筑波の弓道研究会が作った角見マシーンでは、矢が直進するために角見の働きが不可欠であることが示されました。

しかし、マシーンの弓手はテッコツで組まれた物で、人の弓手の場合は、弦離れした後、弓手は伸びながらやや左下へ移動します。

和弓だからと云って、角見が利かなければ矢が直進しないとは言えません。

逆に、アーチェリーの場合は、厳密に言って、矢筋と押手とが重ならないので、離れると矢は左へ飛ぶでしょう。
それを防いでいるのが、基本的にスタビライザー等でしょう。

横引きと縦引きが有って、縦横ともに矢の並進運動をしないような場合を、私は矢筋引きと云っています。
これが、正射です。
アーチャー
2015/05/29 22:21
アーチャーさん、お久し振りです。
昨年の10月のコメントの内容と重複しますが、和弓(弓道)の射法を、縦横の区分で表わすならば「縦+横の複合射法」と言えるでしょう。和弓(弓道)では、弓の構造上「角見の働き」が必要不可欠であると考へています。和弓は、角見の働きが作用しないと矢が直進しませんが、離れで手首を曲げたり腕を振り込んだり緩み離れだったりして、正しい角見を働かせずに的中させている人がいるのも事実です。

洋弓で、「矢が左へ飛ぶのを防いでいるのが、基本的にスタビライザー等である」とのことですが、スタビライザーは基本的に矢が弦離れして弦が張顔へ復元したときの衝撃を吸収し弓具の振動を防止する装置であると理解しております。スタビライザーは、矢が弦から離れてしまった後の衝撃を吸収しているので矢飛びには影響しないでしょう。
養心
2015/05/30 12:38
養心さん、こんばんは。

養心さんの実力や識見には、勿論頭が下がります。
ただ、弓界自体の不勉強の為に、随分と間違いが常識化されています。
養心さんも若干射法などの考え方に、ここ数年で変化が有りませんか。

最近になって、矢離れの研究中に弓返りの仕組みが改めて確認されました。
今までの考え方では不十分でした。
アーチャー
2015/05/30 22:28

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