養心弓道場

アクセスカウンタ

zoom RSS 「弦枕の調整」について

<<   作成日時 : 2012/05/29 10:34   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 9 / トラックバック 0 / コメント 1

弽(ユガケ)のサイズが自分の手の大きさに一致し、使い慣れた弽のことを「かけがえ(カケ替え)の無いもの」と言って、大切に取り扱うものである。弽が射手(自分の)手の大きさに合った物でないと、射の良し悪しに大きく影響する。また、弽は手の大きさに合った物を選ぶだけでは無く、帽子(拇指)の据え方(方向)や、控えの皮の堅さや、弦溝(弦枕)の取り付け位置が、射手の射法射技に合致しているか?どうかが重要である。

正面打起し射法では、三つ弽または四つ弽で、帽子と控えの堅い、弦溝が一文字(拇指に直角の溝)の弽を主に用いる。初心者が弽を購入する場合は、弓具店にある既製品(出来合い品)の弽の中から自分の手の大きさに合わせて選ぶのだが、弽は一つひとつが手作りで大きさが同じであっても、弦溝の形状やその位置が同一の物は無い。帽子(拇指)の向きや、弦溝(弦枕)が一文字ではなく筋違(すじかい;斜めの溝)になっている物があるから、本人が指導を受けている先生と同伴して、よく見てもらいながら選ぶのが良い。

弽の弦溝は射手よりかも繊細である。購入し新品のときに弦溝が一文字であっても、使ってしばらく期間が経過すると、射手の射癖(平付け・たぐり)などの引き方によって、弦溝が変形する。使っているうちに弦溝が一文字であったものが筋違(斜め)に変形してしまったものは、弦枕の位置を変えて調整する必要がある。その「弦枕の位置変え」の仕方を説明する。

「弦枕の位置調整」の手順
画像

写真@:三つガケの弦溝が筋違(斜め)に変形した弽。
写真A:腹皮を縫い付けてある纏り縫いの糸を切る。
写真B:腹皮を剥がして、弦溝の位置までまくり上げる。(生革の弦枕が見える)
写真C:弦枕を剥がす。

画像

写真D:木工ボンドで弦枕の革を貼り付ける。(一文字溝の位置に貼る)
写真E:腹皮をもとどおりに貼り付ける。(糸で縫い付ける必要は無い)
写真F:電気コテと蝋を用いて、一文字の溝を形成する。
写真G:調整に使う用具。(鉄ヘラは腹皮と弦枕を剥がすのに用いる)
接着剤は、再修理で腹革を剥がすことが可能なように、ご飯粒をねって糊を作り、それに木工ボンドを少量加えた糊を用いるが良い。

弦溝の深さが深くなり、離れで弦が溝に引っ掛る程度の変形は、熱コテ(手芸用の電気コテ)を使って簡単に修正ができるから、電気コテは重宝である(デパートの手芸用品売場で購入したものを使っている)。射手の射法にあったベストなポジションの弦枕の位置が決まったら、変形することが無いように、鮫の革を薄く加工して弦溝と腹皮の上に貼りつける方法もある(鮫革は弓具店で購入できる)。

新品の弽は、当初は控えも堅くて使いづらいが、使い慣れると手にフィットして手に弽を付けていない様な感覚となって、「かけがえ(カケ替え)の無いもの」となるのである。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 9
なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
おかげ様で、離れについて納得のいく状況です。
しかし、なかなか昼間の練習ができない関係で筋力の低下や左右バランス的な課題点が出ています。
夜の練習で頑張ります。岩田
平和の森の風
2014/03/28 01:45

コメントする help

ニックネーム
本 文
「弦枕の調整」について 養心弓道場/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる